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設計から引き渡しまで、マネジメントする楽しさを実感してほしい

私たちは、全ての案件においてプロジェクトチームを編成して仕事を進めています。そこで中心的な役割を担うのが「プロジェクトリーダー」の建築士です。
プロジェクトリーダーの仕事は、主に3つ。1つ目は、お客様の窓口となること。お客様の依頼を受けたら、計画（スケジュール）を立て、遂行します。お客様の希望を叶えることはもちろん、湧設計としてのエッセンスを追加して、それ以上の提案をすることが求められます。はじめはCADやCGを使って平面プラン、外観のデザインを考え、2次元、3次元で設計全体のイメージをお客様に伝えます。工事が始まると現場にも立ち会い、お客様に進捗状況を報告することも大切な仕事になります。

2つ目は、内部スタッフはもちろん、構造設計、電気設備設計、機械設備設計などの外部委託業者ともチームを組み、プロジェクトの進行管理を行うこと。敷地条件、工事期間、予算、位置関係などを考えて「基本設計」をつくるところから始まります。お客様の希望に沿ってコンセプトを導き出し、着地点を決め、長ければ3～4年かかる工事の原点となる基本設計を固めていきます。基本設計が決まったあとは、「実施設計」を作成し、建築に関わる全ての箇所の図面を作成していきます。通常は300～400枚、大規模工事になるとその枚数は4～5倍にもなります。工事の規模が大きくなればなるほど、予算が縮小される、法的な制約が入る、敷地が変わるなどの条件変更が発生することが多くなります。各業者への手配だけではなく、役所への手続きも含め、業務は細部にまで至ります。

3つ目は施工業者の管理を行うこと。どんなに入念に基本設計や実施設計を準備しても、工事が始まってからの不具合や課題、修正は必ず発生します。その際には、お客様と施工業者との間に立って、よりよい解決方法を探ることが求められます。その時に大切にしてほしいことは、法律、コスト、工期……どのような課題があったとしても、最終的にお客様、そして地域に還元できるものの完成を目指すという目的を外さないということです。判断に悩むこと、厳しい選択を求められる場面もあると思いますが、チームで動いていますので一人で悩みや不安を抱える必要はありません。全力でサポートしますので一緒に乗り越えていきましょう。
このように、プロジェクトリーダーは設計から引き渡しまでを、スケジュールに合わせてマネジメントしていくことが求められ、とても大きな責任が伴うものですが、その分、完成した後のお客様からの声や達成感、喜びは代えがたいものとなります。想像すること、つくり上げる過程を楽しむことができる人が活躍できる場所です。建築士の皆さん、リーダーとしてプロジェクトに関わってみませんか。